あついゼ

積木の塔―鬼貫警部事件簿 (光文社文庫)

積木の塔―鬼貫警部事件簿 (光文社文庫)

 

あれ、熱があるのか。と思ったら、気温が高いだけか。

『積木の塔』鮎川哲也著を読む。
今年の夏から続いた鮎川哲也祭りも
そろそろ打ち止めか。
鉄道、満洲、戦後の混乱期。
過去を消したい人。
鬼貫警部の理路整然としたアリバイ崩しが、
読んでいて小気味よい。
どの作品を読んでも、
犯人が極悪人に思えないのは作者の優しさなのか。
本格推理はトリックやアリバイをも破ることにあるので、
罪や悪は非情に描かなくてもよいのか。
結末の部分が、割と共通しているパターンで、
今の読者としては物足りない。
ふと、ピエール瀧の鬼貫警部、星野源の丹那刑事という
キャスティングを思いついた。

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