女の子いかに生くべきか

女子・結婚・男選び: あるいは〈選ばれ男子〉 (ちくま新書)

女子・結婚・男選び: あるいは〈選ばれ男子〉 (ちくま新書)

圧縮ファイルで送られてきたテープ起こし原稿を出力。
大量。すぐになくなるインクカートリッジ。
来週、打ち合わせ。


『女子・結婚・男選び―あるいは<選ばれ男子>』高田理惠子著を読んだ。

「結婚をめぐって女は何に直面するか。−略−
さまざまな小説をさまざまに読む楽しさを伝えながら
「女の子いかに生くべきか」をぼんやりと浮かび上がらせたい」

これが、どうやらこの本の主題らしい。
ひと昔前は「天は二物を与えず」とか言っていたようだが、
最近は「天は二物を与える」ようだ。
美人で性格も良い東大生とか。
その対極が、不美人で性格もひねくれているフリーター女子とか。
あと、勝ち組・負け組とかカテゴライズしたがるが、
あと、アゲマン・サゲマン、アゲチン・サゲチンとかもか。
こればっかは、いまわの際に立ってみないとわからないような気がする。

「打算する女も尊敬する女も計算違いして、そのツケを
自分で払わなければならない」

期待した著者の新作だが、結論からいうと、ちと期待外れって感じ。
幕間の埋め草的な担当編集者とのかけあいの方が、
むしろ本編より面白く、つーか肝心の本編が物足りない。
かけあいは版元のWebサイトでやればいいし。
構成や章立てなのかな。
「女の子いかに生くべきか」
は、「男の子いかに生くべきか」と
鏡面関係にあるし。
副題の「選ばれ男子」は、二字違いで「くたばれ男子」にもなる。
くわばら、くわばら…


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