北欧デザインを知る

北欧デザインを知る―ムーミンとモダニズム (生活人新書)

北欧デザインを知る―ムーミンとモダニズム (生活人新書)

『北欧デザインを知る』渡部千春著を読む。
流行の北欧デザインを知るには格好の入門本。
日本だと古くは伊勢丹で扱っていたマリメッコあたりか。
新し物好きではない北欧の人々の暮らしぶりが
著者の実体験を通して書かれている。
つつましやかだが貧しくはなく、
これからの日本人の暮らし方のヒントになるだろう。
北欧というと高納税・高福祉。
いっとき高い税負担が勤労意欲をそいでいるとかいわれていたが、
実際はどうなのだろう。
この政策は人口が少ないから可能だとも
いわれていたような気もするが、どうなのだろう。
ええとわが家で北欧デザインとさがしてみたら、
アラビアのムーミンマグカップと
アスプルンドの籐椅子があった。
北欧デザインはかつてブームを巻き起こし、
ポストモダン期には人気がなくなり、再び脚光を浴びる。
北欧デザインにはいい迷惑だろう。


目からウロコだったのは
「サステナビリティ」を「作り続ける、売り続ける、使い続ける」と
解釈していること。
変えない、変わらない、定番、安くはない。
だけど長く使えてアキが来ないからおトク。ってことか。
ぼくなら「サステナビリティ」を
「生きるに値する生活、人生」と意訳しちゃうが。
北欧というとぼくら中高年世代が真っ先に連想するのが、
白夜とフリーセックスなのだが。
スウェーデンポルノもあるか。
冗談はさておき、少し前まではグローバリズムがのしていた。
世界のどの国でも同じものを作る。手に入る。
じゃなくて、北欧というローカリズムから生まれるデザイン。
イケアはどーなのと意地悪な質問をするあなた。
ノックダウンは不器用なぼくには、ダメなのよ。


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