- 作者: 阿佐田哲也
- 出版社/メーカー: 幻戯書房
- 発売日: 2017/07/24
- メディア: 単行本
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近所の書店と隣町の書店で探したが見つかられず
やむなくネットで頼んだ『別冊TVBros. TBSラジオ全力特集VOL.2』。
ちびちび読んでも減らない文字量。
楽しみだと思っていたのに『菊池成孔の粋な夜電波』が
年内で打ち切り、終わりを知る。
なんだ、この半端な幕引きは。
『三博四食五眠』阿佐田哲也著を読む。
食べログじゃなくて食べロク。
意外なことに食いしん坊で大食漢だった作者の
食べ物の記録。だから食べロク。
開高健ではないが、飢餓状態の食べ盛り期を体験すると
その反動で食いしん坊で大食漢になるらしい。
それからサツマイモとか喰えるものを米などの代用品で食べ続ける。
一生分食べたので後年は食べないとか。
ぼくの父親は予科練で北海道か青森で敗戦となったが、
その時期一生分ホッケの開きを食べたので口にしなかった。
作者の
「思い出の食べ物ワースト3 戦時中の蛆カボチャ、蛆カボチャ、
戦後のトウガラシソバ」
トウガラシソバは飢えを抑えるため
カケソバに唐辛子を容器1本分かける。
バツゲームじゃん。
荻窪に引っ越しても生家で通っていた豆腐店に通う。
行きつけの街中華の偏屈なオヤジがこさえる絶品の中華。
全国の競輪場行脚で口にした名物B級グルメの数々。
おいしいパン屋のできたてのパンを自転車で
知り合いに届けに行ったり。
揚げ物に外れ無しは、そう思う。
「駅前油地獄」というタイトルが秀逸。
そか、近松の『女殺油地獄』のもじりかな。
作者がすすめる豆腐店。
牛込納戸町 辻村豆腐店はいまも営業している。
芝白金 はせ川豆腐店はネットで見つからなかった。
辻村豆腐店 | しんじゅくノート[新宿区]
