霧が晴れた時

霧が晴れた時 (角川ホラー文庫―自選恐怖小説集)

霧が晴れた時 (角川ホラー文庫―自選恐怖小説集)

明け方、寒さで目が覚める。
高原のキャンプ場か、バリ島のロスメン−安宿って訳してあるな−か。
いいえ、8月の東京です。
長袖パジャマに着替えて、毛布をかぶって寝なおす。


『霧が晴れた時』小松左京著を読む。自薦ホラー短篇小説集。
作者の自伝は読んだことがあるが、
小説ははじめて。亡くなったことを読書動機にするのは不純かもしれないが、
そういう人も多いだろう。
いろんな風味が楽しめた。
作者のストーリー巧者ぶり、生半じゃない知識、薀蓄。
洋風、和風、さしづめ創作料理ってことで。
これはマンガがいい、これは映画がいい、これはラジオドラマがいいなど
勝手に妄想がふくらむ。
特にオチのつけかたがグンバツ!!
中には長篇になりそうなものもあったり。
彦麿風に言えば「ホラーの宝石箱ならぬ懐石弁当やあ〜」。
次は、長篇を読んでみるか。


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