- 作者: 小松左京
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1993/07
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 37回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
明け方、寒さで目が覚める。
高原のキャンプ場か、バリ島のロスメン−安宿って訳してあるな−か。
いいえ、8月の東京です。
長袖パジャマに着替えて、毛布をかぶって寝なおす。
『霧が晴れた時』小松左京著を読む。自薦ホラー短篇小説集。
作者の自伝は読んだことがあるが、
小説ははじめて。亡くなったことを読書動機にするのは不純かもしれないが、
そういう人も多いだろう。
いろんな風味が楽しめた。
作者のストーリー巧者ぶり、生半じゃない知識、薀蓄。
洋風、和風、さしづめ創作料理ってことで。
これはマンガがいい、これは映画がいい、これはラジオドラマがいいなど
勝手に妄想がふくらむ。
特にオチのつけかたがグンバツ!!
中には長篇になりそうなものもあったり。
彦麿風に言えば「ホラーの宝石箱ならぬ懐石弁当やあ〜」。
次は、長篇を読んでみるか。