高速バスで

週末は、高速バスで帰省。
一度、高速バスを体験したかったし、何より安いのが魅力。
ネット予約だと、さらに信じられない安さ。
新宿駅の高速バス乗場に行く。
グレイハウンドのような停車場を想像していたが、思ったより貧弱。
ランチと手土産を買いに、そばにあるコンビニエンスストアへ。
大流行。もち、JRグループさ。恐るべし、元国鉄一家。
10分感覚で西へ、東へ、北へ、南へ、バスは走る。
ぼくの親の住む市までは、新幹線だと90分。高速バスだと4時間。
急がない旅にはいい長さ。
高速道路料金1000円の初日で混むかと思ったら、そうでもなかった。
隣が恰幅のいい女性で、カップケーキついばむ、寝る。
クレープのようなもの、ほおばる、寝る。
PAで買ったフランクフルト、かぶりつく寝る。という喰っちゃ寝状態。
途中、東北自動道を降りて4号線を走るんだけど、そこがいちばんの渋滞だった。


はじめは、本を読んでいたが、途中から景色を眺めていた。
新幹線だと早すぎて一瞬の景色が、バスだとよく見ることができる。
しかも前の座席だったのでパノラマ感覚。
枯れ草色に淡い萌黄色がぽつりぽつりと見える。
東京から離れるたびに、季節が後戻りしていくのがわかる。


バスから降りる。やっぱり寒いや。今度は路線バスに乗る。
GReeeeNのメンバーが在籍している大学のそばに両親の家はある。
競売物件だった家を購入してかれこれ20数年になるのか。
親族と近況報告しつつ宴会というパターン。
姪の子どもたちが、かわいい盛りで人気をさらう。デジャビュ。


駅前はシャッター通りで、郊外、ロードサイドに大型店舗があるという
地方都市のデファクトスタンダードを少しだけ実感する。
時折、記憶にある店が出てくる。
寺社や公園ぐらいか、原景をとどめているのは。
空襲にでもあったわけじゃないのに、地名以外は丸っきり新しい感じ。
喪失感を覚えるのはなぜなんだろう。


帰りは70分程度の遅れ。行きはバラけても帰りは集中するとかで。
随分前にスキーバスを利用したことがあるが、
まだ禁煙じゃなかったんで異常に煙たかったし、
よく眠れず、ぼーっとしたまま仕事場に行った。


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