浅い眠り

私説東京放浪記 (ちくま文庫)

私説東京放浪記 (ちくま文庫)

イヌの吠える声と赤ん坊の泣き声で目が覚める。
眠りが浅いのは、年齢的なものなのか、昼寝のし過ぎなのか。
仕事がひと段落すると、細切れに眠ってしまう。
寝ダメは科学的根拠はないらしいが、自分的には効くと思う。


朝刊をざっと読んでから、『私説東京放浪記』小林信彦著を読む。
1992年に単行本で刊行された本だが、東京の都市の変遷を
改めて知ることができる。バブル前後の前に大きな変革が
あったのは東京オリンピック前後だった。
喪失感をノスタルジーで括ることなく、
不信感やルサンチマンの炎を静かに燃やし続け、
それを創作のモチベーションにしている作者の姿勢を見ていると、
作家の業の深さを痛感せずにいられない。


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