- 作者: 小林信彦
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1995/12
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
イヌの吠える声と赤ん坊の泣き声で目が覚める。
眠りが浅いのは、年齢的なものなのか、昼寝のし過ぎなのか。
仕事がひと段落すると、細切れに眠ってしまう。
寝ダメは科学的根拠はないらしいが、自分的には効くと思う。
朝刊をざっと読んでから、『私説東京放浪記』小林信彦著を読む。
1992年に単行本で刊行された本だが、東京の都市の変遷を
改めて知ることができる。バブル前後の前に大きな変革が
あったのは東京オリンピック前後だった。
喪失感をノスタルジーで括ることなく、
不信感やルサンチマンの炎を静かに燃やし続け、
それを創作のモチベーションにしている作者の姿勢を見ていると、
作家の業の深さを痛感せずにいられない。