ぼくの、わたし、の好きな先生

 

腰痛持ちには公私ともにつらい日々。

 

 

 

ミス・ブロウディの青春 (白水uブックス―海外小説 永遠の本棚)

ミス・ブロウディの青春 (白水uブックス―海外小説 永遠の本棚)

 

 

ミス・ブロウディの青春』ミュリエル・スパーク著 岡照雄訳を読む。
いわゆる学園もの、先生ものだと
赴任してきた新米教師が旋風を巻き起こし(古臭え)、
学校を牛耳っている守旧派と対立。

 

結局は古狸の女校長の策略で
学園を去ることになる。
ぼくの、わたし、の好きな先生。

 

ご多分に漏れず「1930年代のエディンバラ、女子学園の教師」
ミス・ブロウディもそのパターンで括れる。
しかし、エキセントリック。過激。
いでたちも、思想も。
ファシストにシンパシーを感じるとか。

 

彼女を推しウーマン、教祖と仰ぐ「6人の少女」。
でも個性はバラバラ。
エスっぽいのかと思ったらそうでもなく。
結果的には彼女たちの行為が
ミス・ブロウディ放逐となる。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/エス_(文化)

 

キャラクター造詣や会話の妙など、
どことなく獅子文六のユーモアを感じる。

 

教え子たちの記憶の中でミス・ブロウディは
生きている。

 

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