混沌(カオス)ホテル

日本以外のワールドカップのゲームは、楽しい。あきない。
日本と世界のサッカーは、言語、OSが違っているかも。

『混沌(カオス)ホテル ザ・ベスト・オブ・コニー・ウィリス』を読む。
表題作は、国際量子物理学会がハリウッドのホテルで開催されるんだけど、
予約手続きのミスか、部屋がダブルブッキングなどなど。
てんやわんやの大騒ぎが次第に拡散していく。
女優の卵のいい加減な受付嬢や
著名な量子物理学者たちの奇怪ぶり、わがままぶりなど、
なかなか笑える作品。
いわゆるグランドホテル形式。
各部屋ごとに異なるドラマを展開できる。
確かにホテルは、異文化交流の場ゆえ、
ディスコミュニケーションが話のネタになる。
他の作品もいけます。

ダブルブッキングの経験はないが、ザルツブルグのプチホテルに
泊まったとき、オーナーから
「無断駐車しているクルマ、おまえのか」と訊ねられた。
英語かドイツ語かは忘れたが。
「ちゃいます」と答えた。が、しつこく聞いてくる。
「ウィーンから特急で来た」「運転免許証、持ってない」と
超ブロークンイングリッシュで答えた。
でも、怪訝そうだった。
翌朝、見てみるとホテルのそばに赤いHondaの車があった。
思い出した。
帰りの特急をホームで待っていると、
「おまえ、英語できるか」と。東洋人ですぜ。
「ア、リル」と。
この特急はウィーンへ行くのかということを知りたかったようだ。
イタリア人の旅人だった。

今さらなんだけど、コニー・ウィリスって女性だったんだ。
コニーって名前で気づけよって。そうなんだけど、
書くものが女性性を売りものにしていないから。
だから、どうなんだと言われても困るが。

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