父の戒名をつけてみました

父の戒名をつけてみました

父の戒名をつけてみました

『父の戒名をつけてみました』朝山実著を読む。
父親の死去を通して、現代のお寺、葬儀、相続などを考えさせられた。
確かイオンが葬儀のお布施料金を見える化したら、
お坊さんの団体が「待った」の声をあげた。
「お布施は気持ちで」というが、寿司屋の時価みたいなもので。

昔、バリ島へ行ったとき、ビーチに物売りが来て
同行者が、日本人なめんなよと、
値切りに値切り倒したら、物売りの女性は、
怒り心頭の余り、売り物をぶん投げて退散した。

お布施や戒名をケチると、三途の河を渡る仏様のも
船底の二等船室なのだろうか。

素朴な疑問だが、お布施と戒名って高くね。
母の葬儀の時、父以外はみな感じていた。
そんなこと思う不届き者は無間地獄に堕ちるかもしれないが。

特に人口流出が激しい地方では、人が減る=お寺の檀家も
減るわけで、「坊主丸儲け」の時代ではなくなりつつあるようだ。
先祖代々の墓を守るというよりも、
自分たちの生活水準を守るために、何でも金でカタをつけるような。
「地獄ならぬ浄土の沙汰も金次第」
そんなこと思う不信心者は血の池地獄に堕ちるかもしれないが。
料亭みたいな自宅に、高級外車。
幼稚園から高校・短大からコンビニエンスショップ経営など
コングロマリット化している名刹は、別にして。

高橋秀実なら、もっと日本の葬儀や檀家制度、
お寺のビジネスモデルなどに深堀りするかも。
僧侶で芥川賞受賞作家のこんな意見もリンクしてみる。一理あると思う。
玄侑宗久「人生を仕分けたがる人々へ」 - genyusokyu.com

冠婚葬祭は値切られないと一昔前までは言われていた。
結婚式が価格破壊になって、次は葬儀か。
要は選択肢が増えればいいと思うんだけど。

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