- 作者: 大野更紗,開沼博
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/02/14
- メディア: 文庫
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『1984 フクシマに生まれて』大野更紗 開沼博 共著を読む。
そうか、同郷、同年生まれ。
見田 宗介→宮台真司→開沼博という系統樹になるのか。
二人と「識者」の鼎談が6本。
それぞれに濃い内容だが、
いっちゃん、そーか!と思ったところ。
「日本人は絶望が足りない」
森達也との鼎談から森の発言、引用。
「最近知ったのですが、ドイツは憲法改正の際に…
正確には憲法ではなくて今もまだ名称は基本法のままですが、
国民投票を規定していないんです。その理由をドイツ人に
訊いたら、僕たちは自分たちのことを信じていないからだと
との答えが返ってきました。かつて世界で最も民主的と称された
ワイマール憲法を持ちながら、結局は自分たちの意思でナチスを
選択してしまったという過去があるからこそ、しっかり自分たちに
絶望しているわけです」
『おじさんの哲学』永江朗著では、生田“着流しダンディ”耕作を
述べた章のタイトルが
「多数派はいつも間違える」
これともつながっているような気がして。