- 作者: ウラジーミル・ソローキン,望月哲男,松下隆志
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/08/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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いつもの仕事の打ち合わせで午前中、四谷方面へ。
早めに着いたので、そばにある柳ショップを
ちら見しようと思ったら、オープンしていなかった感じ。
一歩入ると、おしゃれな建物や古びた建物がある。
でも、やがて再開発という街殺しの刑が執行されるとか。
『青い脂』ウラジミール・ソローキン著を読了。
実にメモにしにくい本。
ストーリーや一部の描写を引用しても、
的確に魅力をとらえることはできない。
舞台は、近未来のロシア。すっかり中国化(by與那覇潤)して
あちこちに中国語が氾濫している。
ほら、映画『ブレードランナー』で日本語があふれているように。
大昔、『シティロード』(『ぴあ』のライバル誌か)で
『惑星ソラリス』の試写が当たって、見にいった。
見慣れた映画のスタイル、構造とは、まったくといっていいほど
違った初見のタルコフスキーの映画だった。
ふと、そのときのことを思い出した。
かといって、難解ではない。退屈もしない。
アニメ『銀魂』、『金魂』並みのぶっとび方。
エクリチュールに、豊饒なイマジナシオンを感じるw
『屍者の帝国』が好きな人は、もちろん、
村上龍あたりが好きなSF苦手の人も読んじゃえ、読んじゃえ。
ポストモダン文学って、有名ラーメン店の具全部のせ。と、
思えばいいのか。あるいは何でもあり!と思えばいいのか。