花桃実桃

花桃実桃

花桃実桃

政治も、経済も、仕事も、気温も、乱高下。
でもクチナシは、けなげに咲いている。


移動用図書として『花桃実桃』中島京子著を読む。
時々デカいどら焼きが食べたくなるように、
作者の本が読みたくなる。
ストーリーは、亡き父の遺言で古いアパートを譲り受けた
中年独身女性が、そのアパートの大家兼管理人となって
店子とのふれあいをユーモアたっぷりに描いたもの。
ま、『めぞん一刻』の中島京子ヴァージョンかな。
住人のキャラクターの設定などが、相変わらずうまくて、
どことなくP.G.ウッドハウスとかイギリスのユーモア小説を
イメージさせる。
101号室から102号室まで全10話という構成は、
グランドホテルスタイルってやつか。
面白いのが読みたい人には、ぜひ、ぜひ。


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