ケータイ効果

昨晩、仕事から帰ると、妹から電話があったという。
両親にそれぞれケータイを持たせたので、その番号告知だった。
母は妹宅で静養中。父は腰を痛めてショートステイ中。
バラバラの家族には、やはりケータイがいるという計らい。
朝、家電が鳴る。仕事依頼の福音の電話と思ったら、
なんと父からだった。
確か前もケータイを持っていたが、自分からかけることはなかった。
昨日の電話だと起き上がれなかったのが、
入院先ではつえをついて自分で便所まで行けるようになったとか。
声は思ったより元気そうで、でも腰が痛い、しょーがねえ。とも。
しばらくしてまた家電が鳴る。
出ると、ワンコールで切れる。それが数回続いた。気味悪い。
昼食用にスパゲッティをゆでようと湯を沸かしていたら、
ケータイが鳴る。母からだった。
ケータイには関心があるらしく、馴れようとしてあちこちかけているみたいだ。
ワンコールで切れたのも母のようだ。
今日は声に力があって、自分の新しい治療法などを教えてくれた。
ちょっと前までは話すことも億劫そうだったが、そうでもない。
父からケータイ電話があったことを話すとやはり驚いていた。
モバイルは、こんなことにも効果があるのかと思った。


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