- 作者: 高峰秀子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1998/03
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『わたしの渡世日記(下)』高峰秀子著を読了。
文春文庫版は沢木耕太郎が解説を書いているのだが、
やはり、知的な文才に驚いている。
感性的な文才というのは、稀に女優でもいるのだが。
この手の本は、大抵、インタビューしたものをライターが
まとめて、手を入れるか。
あるいは、丸っきりゴーストライターに任せるか。なのだが、自ら書いた。
しかも、複雑な家庭環境から子役人生、
日本映画の栄華期の名監督や俳優、スタッフのエピソード、
文豪、画家など文化人とのつきあい、義母との葛藤、恋愛などなどを、
あっけらかんとしていながら、臨場感たっぷりに
−シズルがある。お笑いではない−、実にうまく書けている。
とてもとても学がないとはいえない。
他の著作や映画にも当たってみよう。
『日本辺境論』内田樹著と『久米正雄伝』小谷野敦著を読み中。
久しぶりに本で読む内田センセイ。いつもながらの内田節、炸裂。