もったいない

目白雑録 3

『目白雑録　ひびのあれこれ　3』金井美恵子著を読む。
綿矢りさや金原ひとみの元祖ともいえる作者。
サッカーフリークになるとはびっくり。
ＪリーグじゃなくてセリエＡやプレミアリーグだけどね。
あとは、いつもながらの毒を含んだ名調子。
猫好きで張り合う保坂和志に加えて、新たにモギケン先生が標的に。
男嫌い、文芸評論家嫌い−正しくは頓珍漢な文芸評論家−にも
情け容赦なく。
『女性の品格』の作者にも、実に適切な一撃を。読んでのお楽しみ。
老猫の介護と自身の網膜はく離による入院など
お一人様−作者の場合は姉とお二人様か−の老後が、
そんなに暢気でないことを、婉曲に表現している。
やはり、この文章は、プロ、芸だなと思う。
かつて森茉莉の『ドッキリチャンネル』を連載していた
『週刊新潮』にでも連載すれば、もっともっと話題になるのにな。
もったいない。
病気をきっかけにきっぱり禁煙したことも、またびっくり。

と、書いてから四谷方面へコピーチェック。
早めに出て書店で立ち読み。
泣く子とクライアントには勝てない、か。
ま、粛々とこなして退散。
渋谷で下車してビックカメラで
CDラジオの現物チェック。
ネットの画像じゃわからないから。
そうか、早クリスマスモードなんだ、街は。

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