東京の街に雪が降る日


ベタ過ぎるが、今日のおすすめ楽曲。

金井美恵子エッセイ・コレクション3 小説を読む、ことばを書く』。
朝吹真理子の「解説エッセイ」が、余りにもジンときたので、
ぼくのアニマ、つーかぼくの中の文学少女が疼いたんで、さわりを引用する。



金井美恵子は、書見台にむかって、背筋をのばして、
しかつめらしい顔をして読む、ことはしない。
ベッドのなかでくつろいで、読む行為そのものを愉しんでいる。
ふかふかのマクラを背中にほどよくあてがい、
ベッドサイドには、耳かきやシオリを用意したりしている。
くりかえしエッセイに登場する読書のおともは、
クッキーとミルク紅茶。それがベッドサイドに置かれている。
本をひらいたら、あとはただ、身を、文字に浮かばせる。」

 




蜜の味のする読書もあれば、熊の胆のような苦くて効く読書もある。

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