ツブシが利くのは

雇用社会の25の疑問―労働法再入門―

雇用社会の25の疑問―労働法再入門―


ポニョが波頭を疾走して宗助に会いにやって来たと思えるような雨降り。


仕事関連の予習(となるであろう)として、
教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書ばるぼら著を拾い読みする。
パソコン通信→個人サイト→ウェブログ→FLASH動画サイトという流れ。
短くも長いネットユーザー史はオルタネイティブ感というかカオス感たっぷり。
自分も含めて人はこんなに表現したい生き物なのか。


『雇用社会の25の疑問』大内伸哉著もちょっとずつ読む。
「どうして、社員は就業規則に従わなければならないのか」
「会社は、美人だけを採用してはダメなのであろうか」など、質問、疑問が秀逸。
難しい労働法を噛み砕いて解釈しながら、
「雇用社会」のタテマエや会社や会社員の本音をつかまえている。
経済学や個人的感情論じゃなく、労働法からのアプローチがぼくには斬新。


読んだところでは、「ジェネラリストかスペシャリストか」という章にひかれた。

「これから雇用社会に飛び込んでいく学生に対して、「広く浅く」のジェネラリストか、
「狭く深く」のスペシャリストのどちらで行くようにアドバイスすべきかは悩ましいところである。」

「今日でも、幹部候補の社員は、総合職、ジェネラリスト(筆者付記)として育成されている。
しかし、会社は徐々に即戦力志向を強め、ジェネラリストをそれほど求めなくなっていることも事実である」

はて、どちらがツブシが利くのか。
浅く広く、全体を見渡せるプロデュース力や調整力のあるジェネラリストなのか。
守備範囲になれば、力を発揮するスペシャリストなのか。
結論、「広く浅く」も「狭く深く」も経験することを苦と思わない人が生き残るのだと思う。
魚に空を飛べというほどの無理難題ではないはず。


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