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桐畑家の縁談

桐畑家の縁談

今朝は、一応、仕事のスケジュールの確認などをしたり、
アメリカ在住の知り合いからのメールの返事を読んだり。
わが家の非モテ腐女子系アニオタ厨房に手を焼いている旨、
伝えたら、彼女の上の子もそうらしい。自我の芽ばえねえ。


『桐畑家の縁談』中島京子著は、小津映画の家族の骨格をベースに、
今様の味つけをしたような内容。でなけりゃ『サザエさん』でもいいや。
これがまた、アルコール漬けと化した脳でも、するする読める。
以下ネタバレ一部アリ。要注意。
主人公は、愛想の無い世渡り下手な姉妹。
姉は妙齢でなんとなく親元にいるのが気詰まりを感じている。
プー太郎ゆえ、妹のアパートに転がり込む。
商社を辞め、デザイン事務所でアシスタントをしていたが、そこが倒産。
当世風にいえば自分探しの旅をふらふらとしている。
日本語学校の事務、受付をしている妹は、根っからのマイペース人間。
台湾の男性と恋仲。容貌は似ているが、性格・行動は真逆。
口数の多い母親と口の無いような父親。
渋い父親のイメージは、どう見ても佐分利信だろ。
この小説は、家族なんだけど、人間関係、あるいは人と機械など
係わり合いをどう捉えるかで、良し悪し、出来不出来が分かれるんだろうね。


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