真冬から真夏へ

真夏の島に咲く花は

真夏の島に咲く花は

引き続き、今日も午前中、四谷方面へ打ち合わせ。
古巣のデザイン会社から某大学の学部リニューアルに伴う
印刷物の部分改訂の依頼。
それにしても文系の学部の名称がワケわからなくなったのに続いて
理系の学部も目新しい名前で学生にアピールしようという魂胆のようだ。


デザイン会社は世代交代を真剣に考えているようだ。
そのためにスタッフを打ち合わせに連れて行って、
現場のやりとりや先方の要望するものをじかに触れさせようとしている。
いいことだと思う。
社員には手足よりも頭になってもらいたい。
口ではない。口のうまさ、セールストーク的なものはAEには必須かもしれないが、
デザイナーやコピーライターには必須ではない。
手足はハケン社員でいいと。差別でもなんでもなくて、
ハケンから社員になるには、やはり鋭意努力すべきだ。
代替が利かない。自分でなきゃできないこと。
そのあたりをもちっと真剣に、戦略的に考えみてはどうだろう。


以前、フィジーのことをエントリーしたら、
友人からフィジーのことを書いた小説紹介のコメントをもらい、読み出した。
『真夏の島に咲く花は』垣根涼介著。
読み出すと、常夏の島の濃厚な空気、まぶしい光が飛び込んでくる。
フィクションなんだけど、フィジーのことがよく調べられて書いてあるので、
ためになる。フィジーもバリ同様、土地は外国人は購入することができない。
かつてイギリスが植民地にしたけど、サトウキビ畑づくりに余りにもフィジー人がルーズ過ぎて、
それで勤勉なインド人を舌先三寸で移民させ、こきつかったそうだ。
フイジー留学のパンフレットの原稿を書くんで
ホームステイ先の写真とコメントが送られてきたけど、
インド人、フィジー人、中国人、各ホストファミリーがいた。
小説ではそこに移住やワーキングビザで働く日本人がからむ。
フィジー人は、ふだんはのんびりしているのに、7人制ラグビーになると、
別人のように機敏に動くと、この小説にも出てくる。
民族対立によるクーデターが起きても、なにか緊迫感がなく、他人事で、
それはそれでなんだかうらやましい生き方のような気がする。


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