小吉

帰省をする余力も気力もなくて、
猫を預かる動物病院のホテル代もバカにならず、
いつものようにこちらで正月を迎える。


朝、お神酒代わりの日本酒を飲むと、正月って気分になる。
だらんとした気分で近所の神社へ初詣。
珍しく混んでおり、並ぶ。みんな近所ですますのだろうか。
途中、富士山は見えなかった。
子どもが引いたお御籤は小吉。ま、それぐらいでいいかなと、
低額な賽銭でいろいろ願をかける。それほどの無心論者ではないゆえ。


帰り道、コンビニで日経新聞を買う。
宅配の朝日新聞もあわせて飛ばし読みするが、
気の利いた広告は、なかった。皆無に近い。
正月に出稿する意味や価値はなくなってしまったのだろうか。


朝日新聞の特集「ロストジェネレーション 25歳〜35歳」は、
1年遅れの毎日新聞の特集のようで。
親の団塊の世代は勝ち逃げで、子どもの団塊ジュニア世代は負け組みなのか。
なんか、違う切り口はないのかよ。
正社員にならなくとも人並みに生きていける道を探るとか、
なんか正社員と非正社員の単なる二項対立で捌いていくのが、
いまさらジローだよな。


全国の繁華街に広がるシャッター通りをあげるまでもなく、
自営業は減少しつつあるらしいが、
このあたりをなんとかしないと。
国会議員の子どもは国会議員になる確率がきわめた高いのは、
たぶん、それだけのメリットやうまみがあるからだと思うが、
魚屋の息子は魚屋になる。
まれに勉学や運動に秀でる才能があれば、別だか、
そういう生き方だって選択肢に含まれればと。
規制緩和や民営化、小さな政府のデメリットなども
真剣に考えてみてもいいじゃんと思う。


あと、家で話題になるのが、産科と小児科が減っているということ。
産むとき、育てるとき、とてもお世話になる場所が消滅してしまうんじゃ、
子どもを産んでちゃんと育てたいと思う人たちの気分は萎え、
少子化は止まらないだろう。


柄にもなく新聞のつまらない社説めいたものになってしまったけど、
今年もよろしくお願いします。


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