来年も

朝のニュースでサダム・フセインの処刑直前の映像を流していた。
死刑判決から間髪いれずに絞首刑断行。
で、新聞に掲載されている死顔の写真も。
敗れた者のサダメとか、シャレとかじゃなくて。
予定調和的な結末とはいえ、
時代を遡って東京裁判とさしたる変化はなくて、
人間の愚かさ、違うな、そんな大上段じゃなくて、
虚しさ、愚かさみたいなものを感じながら納豆をかき混ぜる、大晦日の朝。
イラクの部族間の対立は収拾どころか、激化が予想されるのか。
フセインを生かしておけばおくほど、縛り首はしにくくなる。
早いとこ、やっちまおうぜ。これって、私刑(リンチ)じゃん。


スティーブ・ジョブズ』ジェフリー・S・ヤング+ウィリアムス・L・サイモン著を読了。
自ら立ち上げたアップルコンピュータを追放されてピクサーで結果的に成功を納め、
苦境に陥っていた古巣“海賊集団”アップルにカムバック、iTunes/IPodでさらなる成功を掌中に納める。
と、まあ、実に波乱万丈な半生。
マイクロソフトビル・ゲイツと同じ1955年生まれの彼にとって
コンピュータも音楽も映画(CGアニメ)も、好きなことで、ビジネスのタネになった。
それは、他人よりも鼻が利いたことと突進力があったから。

「アップルとマイクロソフトの違いはひとつ。
アップルのサービスが、やって楽しいことを中心とした消費者志向のものであるのに対し、
マイクロソフトのサービスは、実用一辺倒で、楽しみを追求するようなものではなかった」

企業のDNAの違い。トップのDNAの違い。
売り物は変わっても、根っこの部分は変わらない。変わりようがない。
んでもって企業も生き物だから、いまはいいけど、やがて悪いときもくる。
たぶん、その腹のくくり具合が
カリスマ経営者スティーブ・ジョブズには経験知としてあるのだろう。


この1年、拙ブログにおつきあいいただきましてありがとうございます。
皆様方にとりまして来年もいい年でありますように。


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