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マルクス資本論の思考

マルクス資本論の思考

空き時間でwindows10へのアップロードにかかる。
しつこさに根負け。
HP Protect Tools Security Managerのアンインストールから
はじまって、もろもろ。
思った以上に時間がかかった。
で、猫をすりすりしていたが、午睡を邪魔され迷惑そう。
便利で役立つ機能がいろいろ。とかうたっているけど。
商魂は完全に不可視化できていない。

かつて『資本論』を読もうとしたことがある。
予備知識なしで原典・日本語訳にあたることは、
泳げないのに海に飛び込むような無謀な行為だった。

マルクス 資本論の思考』熊野純彦著を読む。
著者はマルクスを独自に解釈した廣松渉の弟子筋の一人。
少しはわかりやすいかなと期待しつつ読むも、さすがに分厚く。

資本論』は全3巻だが、1巻のみマルクスが書いて
あとはエンゲルスが書いた。
屍者の帝国』と同じスタイル。

マル経。もはや死語か。
マルキュウ(渋谷109)の姉妹店じゃない。

マルクスを読むことは世界を読むことである。
マルクスの遺したテクストを読みとくことは、世界の現在を
解きあかすことにほかならない」

 

といういきなりのキャッチーな一文。

「グローバリゼーションという運動は確実に、マルクスがとらえた
視界の延長上にある」

 

 

こりゃまたキャッチー。
国・人種を越えて同じ品質の商品を同じ時間で同じ量を生産する。
願わくば、同一賃金で。
資本家は世界工場を稼働させ、労働者は、マニュアルのもと、
現場に立ち会う。

とても丁寧に『資本論』を解釈している。
ただそれが一時期の分厚い携帯電話の使用マニュアルのようで、
つまり、わかりやすくしようと思うと、
嵩増しして、増ページして、かえってわかりにくくなるような。

「商品は貨幣と交換されて、はじめてその価格を実現する。しかし
そもそも金が想像的なかたちで価格を表現できたのはなぜか。
「金が観念的な価値尺度として機能するのはただ、それが

あらかじめ交換過程で貨幣商品として駆けまわっているから
こそである」。こうして、マルクスは書いている。

「観念的な価値尺度のうちでは、硬い貨幣が待ちぶせしている」
論点はかくて流通過程へと移行し、流通手段としての貨幣の機能こそが
問題となる」

 

 

流通と相互の信頼。確かにそれはフェティッシュな関係だ。

「資本元本を資本家は、自己労働によって取得したものとしよう。
そのように前提としたところでなお、追加資本のすべては、最初の
資本が生んだ「剰余価値が資本化されたもの」にすぎないのであって、
そのけっか「過去の不払労働の所有が、現在では、生きている不払労働を
ますます大規模にいま所有するための、ただひとつの条件として現象する」。蓄積が蓄積を生み、蓄積が資本を拡大し、拡大された資本によってふたたび資本が拡大されるのだ」


資本はエンドレスで拡大を目指すのみ。
マグロが泳ぎを止めると死んでしまうみたいに。

 


「おわりに―宗教批判・再考―」

この部分をもっともっと読みたかった。

「資本制が不断に危機をうちにふくみ、その危機を暴力的に解除することでたえず再生するリヴァイアサンであるしだいをみとめるならば「マルクスを読まないこと、読みなおさないこと」は「つねに過失」となるはずなのである」

 

 

資本家は際限なく資本の増資につとめる。
教祖が際限なく信者を増やしたいように。



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