- 作者: アーナルデュル・インドリダソン,柳沢由実子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2015/05/29
- メディア: 文庫
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『湿地』アーナルデュル・インドリダソン著を読む。
北欧ミステリーというジャンルがあるそうで、
その代表作でもある『ミレニアム』の3作を
読んでいたく気に入ってこの本を手にした次第。
アイスランドを舞台にしたミステリー。
アイスランド―ビョーク、バイキング、オーロラ、
温泉、「風とマシュマロの国」(byふかわりょう)。
首都・レイキャビクの北部は元湿地帯で、
そこに隠されていた事件が晒される。
人の運命は、リセットしようがなく、
悲運・不運というビンボーくじを引かされたものは、
底なし沼よりもどろどろしたものを抱えて生涯をおくる。
ゲニウス・ロキ(Genius Loci「地霊」)を捉えた作品。
主人公は捜査官エーレンデュル。
仕事にはタフガイだが、私生活はそうでもない。
ミステリーはやはり寒い国が、合うようだ。
早速、次作の『緑衣の女』を読み出す。