「、」が「,」

動物からの倫理学入門

動物からの倫理学入門

オバマ新大統領の一連のスピーチやセレモニーを
つらつら見聞きしていると、
民主主義は欧米のものなんだなと感じ入る。
それに引き換え、この国の政治のサル山のボス争いや
ある種内ゲバ的なものは、
どうなんだ。


『動物からの倫理学入門』伊勢田哲治著を読んでいる。
なかなかに優れており、自分の思考回路の確認にもなる。
いきなり「なぜ人間には人権があって動物には権利がないのか」という問いからきて、
「倫理学を体系的に」取り上げていく。
たとえばイヌを虐待している人がいて、倫理的に赦せない、
もしくは動物はの博愛精神もしくは干支が戌年だからといった理由で、
その人を殺してしまうのは、どうなんだ。
最近、この手の本末転倒めいたというのか身勝手な事件が
多発しているような気がする。
ちょっと引用。

「ヒュームは共感という感情は半ば生まれつき人々が
持っているものだと考えたが、「正義」の感覚は生まれつき
持つものではなく、共感を手がかりとして教育や
社会経験によって得る「人工的」なものだと思っていた」

さて、これは、正しいか、否か。この命題は真か、偽か。
真理表でも作成してチェックされたし。
興味のある人は、この先を読んでもらいたい。


この本、横組み。数式などないので縦組みでもいいのだが、
ま、別段、読みにくくくはない。
ただ「、」が「,」になっている。文末では「。」は使っているのに。
気になるのは、ぼくだけだろうか。
TVのスーパー(字幕)も「、」が「,」になっている。


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