「数学は「言語」の一種」

 

 

『文系のための数学教室』小島寛之著を読む。

 

「数学は「言語」の一種です」なんて述べられると、あら不思議、たちまち、数学が身近に感じられる。ぼくは数学とは数ⅡBで決別した男なのだが、運命のめぐり合わせか、大学の授業で記号論理学*が必須科目で履修させられた。命題だの、真理表だの、三段論法だの、厄介かと思ったら、そうでもなかった。

 

数学とは論理の最もベーシックな部分。論理と耳にすると、ディベートや口角泡を飛ばす口数の多さ、あるいはその真逆でどっかの首相のように一刀両断したり、が、論理的のように思われがちだが、ちゃう、ちゃう。形容されたり、装飾されたものを剥いでいくと、辻褄が合わなかったり、矛盾を発見できる。

 

Σなんて、どっかで見たことがある。あ、エクセルか。

 

数学は「「科学性」、「普遍性」、このような「客観性」を備えているがために」「「能力テスター」、「正気テスター」として機能するのです」。

 

数式は万国共通だし、ある意味、真偽やシロクロがはっきりしているから、
数学アレルギーの原因となるかも。否定はしない。

 

作者のウィトゲンシュタインハイデガーの引用箇所もなかなかチャーミング。
めんどくさいんで引用は、なし。実際に読んでみて。楽しいから。

 

「*【記号論理学】
〘 名詞 〙 概念、命題などを人工的な記号で表わし、論理的思考を数学的演算に類する操作で行なう論理学。 アリストテレス以来の古典論理学に対するもので、現代論理学と同名に用いられる。 数理論理学。 数学的論理学。」
出典:記号論理学(キゴウロンリガク)とは? 意味や使い方 - コトバンク
https://kotobank.jp>word>記号論理学-50279

 

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