ソーシャルネットワーキングの科学―「弱い紐帯の強さ」

 

 

一寸興味があったので『人脈づくりの科学 「人と人との関係」に隠された力を探る』安田雪著を読む。

 

人脈づくりなんていうと、ほら、バ○の一つ覚えのように異業種交流会だの(この本にも真っ先に出てくる)、ギョーカイの盆暮れの高い会費のパーティかよ。と、思いがちのああた。

 

ぼくも気乗りしないまま参加したことがあるが、名刺をバラまいただけで、結局、名刺ホルダーがふくれるだけだった。かといって、その手のビジネス書に書いてあるように
「鉄は熱い内に打て!翌日に速攻TELすべし」つーのも、ねえ。

 

で、結構、この本、読んでてナットク、結構、使える。そこらにあるノウハウ本的意味じゃなくて。たとえば、こんなとこ。

 

「ネットワークは数でなくて質である」
「人間は自分の認知ネットワークでしか生きられない」
「知り合いの知り合いが大事」
「よく会う仲間(同僚)よりも、遠くにいる人が役に立つ」

 

感心したのが、「密度の高いネットワーク」に関する考察。


「密度の高いネットワークは、情報収集機能が弱い」
「密度の高いネットワークは、頑健である」
「密度の高いネットワークは、空隙に乏しい」

 

金言だ。ゆるやかなネットワークがいいと。「弱い紐帯の強さ」だって。ほら、また、出た。脆弱な、語弊があるか、じゃあ、ほどほどの関係、「集中よりも分散、同質性よりも多様性」に富んだ関係は、「壊れやすい」が「貴重な橋」であると。

 

ここでもWin-Winの法則のように、「好かれる人」はどんどん「好かれていく」そうだ。


「知り合いの知り合いが大事」
経験から言うと、新規の仕事ってアポ取ってポートフォリオ持って営業するよりも、
知り合いの紹介で知り合いの知り合いと会うほうが、意外とすんなりうまくいって続くことが多かった。

 

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