あ、文系でもOKっすよ

 

 

『理科系の読書術』鎌田浩毅著を読む。

 

本嫌いの人がどうすれば本が読めるようになるのか。
その前にどうすれば本がもっと身近な存在になるのか。
そこから始まっている。

なぜ苦痛なのか。
読みだしたら最後まで読まないといけないという
強迫観念にとらわれているからだと。

つまらない、わからないなら

 

「途中で読むのをやめてもいい」

これは救いの言葉。
そこまでで何か得るものがあればよいし。
頓挫は恥じゃないと。

 

「難しい本は著者が悪い」


と述べている。
そう思うと、次の本に手が延びるだろう。

 

「15分だけ集中して読む」


ともかく15分読んでみる。


忙しい人も15分は読む時間があるはず。
すき間時間ってヤツ。
これは読むだけじゃなく考えることや書くことにも
有効だと思う。

 

本の神様や企画の神様が降りてこない限りは
このこま切れ読書法は習慣化した人の勝ち。

 

小説とビジネス書では読み方が違う。
趣味と仕事でも読み方が異なる。

小説はフルコース料理みたいなもので
全部読まないと面白さや良し悪しはわからない。

でもビジネス書や堅い本は単品料理みたいなものか。

 

「よいことが書いてあると―略―思ったページの周囲だけでも読む。
そして、ここだけ汲み取った後は捨ててもよいと考える」

 

またまた救いの言葉。

 

いきなり原典にあたるのは、
泳げないのに海に飛び込むのと同じ。

簡単な入門書やガイドブックから入れ。
その際、

「入門書は三冊買う」

 

同感。できればもっと漁りたい。

新刊が高いと思うのなら、どうする。
ぼくの場合、Amazonマーケットプレイスで1円古書を買う。
データは古いが基本的なことを知りたいのなら
役に立つ。

 

次に、図書館だ。できれば2つの図書館を使いたい。
目次がわかりやすい。図版が多い。索引がある。
選ぶポイント。

 

当たりはずれがあるので―はずれが多い―なるべく多く借りる。

 

新書の入門書がピンとこない人には
「岩波ジュニア新書」など子ども向けの本をすすめている。
これも納得。
実際、本もサイトも子ども向けのものが
わかりやすくて頭に入ることもある。

 

本を崇拝やモテ、教養のイコンではなくて
ツールとして使うための「ヒント」集。

 

人気blogランキング