つゆ知らず

難解な本を読む技術 (光文社新書)

難解な本を読む技術 (光文社新書)

昨日エントリーしようと思って中途までメモ帳に書いたんだけど、
夜の仕事が休みなので早めに麦焼酎のソーダ割りを
到来ものの佐藤錦と三幸の柿の種をつまみにぐびぐびやってたら、
うまくってつい飲みすぎて、ノートPCに向って船を漕いでいた。
去年のいま時分は、暑いのにネクタイを締めてインタビューしていたのだから、
それを思うと、まだましなのだが、にしても、敵は湿度だ。
猫も時折エアコンで冷えた1階のフローリングに腹ばいで黒一文字になる。


『難解な本を読む技術』高田明典著を読む。
小説、ビジネス書、人文書、科学書などあなたは同じ読み方をしていないだろうか。
この本は難解キャンディーズといわれる(?)哲学書などの「読み方」を
懇切丁寧に指南してくれる。
たとえばいきなりヘーゲルの『小論理学』を読破しようとしても、
それは無謀というもの。素人が、エベレストに登頂するようなものだ。
まずは入門書の類を何冊か読む。下地づくり。
なんとなく生涯、主義・主張、時代背景などが見えてくる。
そしたら、ようやく著書にあたる。
著書はなるべく新訳のものを選ぼう。たまに、はずれもあるらしいが。
読み通す自信がなかったら図書館で借りよう。
著者は、その際「読書ノート」をつくることを薦めている。
まずは最後まで飛ばし読みをすべしと。
何箇所かいいなと思える部分があったら脈あり。
(恋に似ている 余談)
精読してノートをつけるべしと。
「読書ノート」か。卒論のときは、きちんとつくった。
インターネットなどまだ普及していなかったし、
コピーというのもなんかいやでノートに引用箇所を書き写した。
いまは、趣味でブログで読書メモをのせているが、
これは心に残った箇所を、ままメモ帳にリライトするか、
コピーしてファイルしておく。
お金がもらえる本業は、資料本にせっせとポストイットを貼ったり、
新聞記事を切り抜いたり、
当該コピーなりネットの当該URL一覧を都度まとめたり、
書ける状態にしていく。
話は冒頭に戻るが、ぼくがいちばん読みにくいのは、
小説、翻訳小説と時代小説だ。


作者は難解本を「「登山型」と「ハイキング型」」に分けている。
「登山型」は頭からしっぽまで読まないと、理解できない。
「ハイキング型」は各章がわりかた独立しており、
興味がある章だけ読んでも成立するとか。
「先生、質問。連山とか連峰だったら、どちらなのですか」
専門家が読んでもジジェクは難しい。そういわれるだけでも、
なぜかほっとするではあーりませんか。


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