ピンポンやろうぜ

ピンポン (エクス・リブリス)

ピンポン (エクス・リブリス)


なんとなく波が引く。

『ピンポン』パク・ミンギュ著を読む。
いじめられっ子同士の「釘」、
もちろんあだ名に決まってます。
そして「モアイ」。
こっちはあだ名じゃなくて
本物のモアイ像。
二人はピンポンを始める。
そこに卓球台があったから。

ピンポンは暗いインドアスポーツ。
んなわけない。
温泉場でピンポンすると
なぜ熱くなる。
高校の時、新聞部室で
なぜかピンポンをおっぱじめて
先生に叱られた。

でも、いじめらっれ子だから
当然、いじめっ子はいる。
忘れた頃にいじめられる。
卓球台があったから、
二人は、ピンポンをやりだす。
でもスポ根ドラマと違ってゆるーい感じ。
合間にピンポンのウンチクなどが述べられる。
そう言えば『行け!稲中卓球部』にはまっていた頃があった。

背景などほとんど描きこまれていない
白地の多い漫画みたいな世界。
松本大洋とか。
同名の名作『ピンポン』もあるし。

厨二病は、大人になりきれていない若者を
指す言葉だが、釘とモアイの二人組は
心身ともにどう見ても厨二病だ。
良く言えばナイーブ、悪く言えばウジウジ。

突如天から「巨大なピンポン球」がやってきて
クライマックスを迎える。
ゆるーいクライマックス。

卓球台のある原っぱは、
ムーミン谷であり、
ホールデン・コールフィールドライ麦畑。
アラレちゃんのペンギン村でもある。

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