ワイルドだろ


セミの死骸を見る。
7月にも見た。
成虫となってからは短い寿命。
天寿を全うできただろうか。

昼頃、家電(いえでん)が鳴る。
セールスかと思ったら、違った。
潰れた映像企画制作会社の同僚だったプロデューサーが
亡くなったことを知らされる。
心筋梗塞だったそうだ。
鬱病パーキンソン病を患っていたことも知る。
鬱病とはまったく無縁のタイプと思っていたので意外。
ぼくより数歳年下。
天寿を全うできただろうか。合掌。

『死の鳥』ハーラン・エリスン著を読む。
偏狭なSFファンはSFじゃないとレッテル貼りをするかもしれない。
どれもこれも舌を巻く内容。
ワイルドでクールで奇抜で。
しかも嫉妬するほど面白いときている。
名訳のせいもあるけれど。
以下短い感想を。
『世界の縁にたつ都市をさまようもの』。
なんだ、このむごたらしくも豊饒なイメージは。
タイトルもパクれるかも。
『鞭打たれた犬たちのうめき』の暴力性。
打ちひしがれたこじらせ系女子のとった危機回避法とは。
『死の鳥』は、ポストモダン小説か。
しかも退屈させないんだから、すごい。
この一遍だけでも読むべし。
『ジェフティは五つ』は、厨二病ならぬ五歳病。
昔はやった言葉で言うところのピーターパン・シンドローム

解説でハーラン・エリスン筒井康隆が同い年であることを知る。
世代とかで作家をくくりたくはないが、
懐の広さ、過剰なサービス精神や過激さは
そうかと思ってしまう。

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