喫茶店とバー、レコードとペラ

コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ。

コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ。

 

北欧ミステリーの合間に仕事関連本で自習中。

『コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ』片岡義男著を読む。
1960年から1973年まで
よく耳にしていたヒット曲とそれにまつわる私史。
作家になる前。テディ片岡時代の思い出。
私小説と言えなくもないが、いつもの文体で書かれると、
やはりカタオカワールドで。
カタカナワールドと字面が似ている。
アメリカンでモダン
女性がチャーミングで。
著者の近影を見ても一向に風貌は変わらず。

ペラというのは200字詰めの原稿用紙のこと。
ヤングは知らないと思うから。
持ち運びに便利で作者も喫茶店を仕事場に鉛筆で原稿を書いていた。
元祖ノマドワーカー。
下書きや素案をノートに書いたり、
キャッチフレーズ案を手帳に書いたりはしたけど。

各作品の最後にレコードジャケットがカラーで載っているのがうれしい。
たぶん、たいがいはYouTubeで聞けるはず。
都電で神保町に行きたかったなあ。
遅れてきた世代。

伊勢丹あたりの新聞広告、月イチ掲載で
商品についてのエッセイを作者に依頼したい。

試しに音読してみたら、
寝ていた猫が目を覚ました。
きみも片岡義男のファンか。
それとも安眠妨害か。

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