- 作者: 槙田雄司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/09/26
- メディア: 新書
- 購入: 4人 クリック: 64回
- この商品を含むブログ (31件) を見る
5月で気温が25度超えなら、
8月には50度超えるんとちゃいますかあ。
と、のっけのボケ一発。
『一億総ツッコミ時代』槙田雄司著を読む。
誰だ。マキタスポーツの本名。
■作者の考える「ツッコミ」と「ボケ」
「ツッコミ」とは、
「かつては面白い言動(=ボケ)に対してのみ行われるものでした。
しかし今や(ツッコミ)は、指摘、非難というものに成り代わった」
「ツッコミ志向」とは
「自分では何もしないのに他人がすることについて批評、ときに批判する
ことを指します」
これに対して
「ボケ志向」とは
「ただ面白いことや変わったことと言うのではなく」
「主体的に、主観的に行動する人の考え方」
KYじゃない人。横並びの時代じゃ生きにくいが。
余談になるが、今、TVで売れている芸人は、
フットボールアワー・後藤など、大抵「ツッコミ」タイプだ。
短い気の利いたコメント(批評)、番組の進行整理能力が
もてはやされているのだろう。
■作者の考える「メタ」と「ベタ」
「メタ」とは
「客観的に、鳥瞰的に、ものごとを「引いて」見ること」
「ベタ」とは
「どんどん行動に移して人生を楽しむ姿勢です。―略―
結婚をする。子どもをつくる。子どもの写真を携帯の待ち受けにする。
―略―ベタ的に生きる、というのは面白い生き方をする上で
とても大切なのです」
リア充は、「ベタ」から。「ベターライフ」ならぬ「ベタライフ」。
端的な感想は惜しいってこと。
言いたいことは、鋭い。
それがまとめきれていない。
章立てというか構成というか。
タイトルは『一億総中流時代』から拝借したものだろうが。
娯楽路線でいくなら、
「ツッコミ」VS「ボケ」「メタ」VS「ベタ」という二律対抗で
かつてのベストセラー『金魂巻』のマル金、マルビ風にするとか。
あるいは、ハウトゥ路線でいくなら、
ライフハック的生き方指南書にするとか。
あえて本名で出したのだろうが、芸名で出せば
売れ行きはかなり違ったと思う。ま、余計なことだが。