- 作者: 千葉雅也
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/10/23
- メディア: 単行本
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『動きすぎてはいけない』千葉雅也著を読む。
いきなりツィートの引用から。
「栗原裕一郎 ‏@y_kurihara · 1月13日 カルスタ以降といっていいのか自信がないけど、若手の文化研究って、手堅くてこれといって非を打つところはないものの、積極的に褒めるようなところもないっつーのが多い気がする。テーマ決めました!調べました!分析しました!まとめました!以上、みたいな。まあ資料としては役に立つんですけどね…」
的な本かと思った。
ドゥルーズもしくはドゥルーズ&ガタリを核とした現代思想変遷史。
確かによくまとまっている。労作っちゃ、労作。
ニューアカにならえば、ネオニューアカ。
はっぴいえんどサニーデイ・サービスみたいなものか。
「序 切断論」だけでも一読の価値あり。そっからランダムに引用。
「私の考えでは、ポストポスト構造主義の要は、半面では、接続よりも切断、差異よりも無関心=無差別、関係よりも無関係、である」
マグロは回遊という動きを止めると死ぬらしいが、
―ケンサクしたら違うみたいだ―
ひとは、つながりっぱしじゃくたびれじゃんね。
一日中うつむいてスマホしてるんじゃ。
「生成変化を乱したくなければ、動きすぎてはいけない」
「ジタバタするなよ!世紀末が来るぜ!」(「NAI・NAI16」シブがき隊)
「内部観測」ってことかな。
「これは、自己破壊としての生成変化の加速しすぎ、オーバードーズないしバッド・トリップへの警戒でもありのではないか。自意識の暴走(知識人の動きすぎ)と、無意識の暴走(ジャンキーの動きすぎ)を、どちらも節約すること」
元は博士論文。
「主査:小林康夫、副査:小泉義之、高橋哲哉、中島隆博、松浦寿輝」
しっかし、なんだこのオールスターキャストは。