乾く

快楽

快楽

予想よりも早く取材日程が出る。
助かる。


にしても、暑い。
外は巨大な乾燥機。
朝、干した厚手のタオルも昼過ぎには、パリパリに乾く。


週末は、『快楽』青山七恵著を読む。
ヴェネチアを訪れた日本人の2組の夫婦。
退廃の匂いが漂う水の都と倦怠期を迎えた夫婦。
それぞれに自己チュー的に渇いている。
旅先で開放的になる気分と閉鎖的な気分、真逆の感情が入り乱れる。
アバンチュールは別にして、
夫婦で外国旅行をした人なら、この気分はわかるはず。
寸止めポルノグラフィティといったところ。
作者は2組の夫婦の、裸よりも恥ずかしい裸の気持ちを
これでもかと晒している。読んでいて若干こっちが辟易するほど。
どことなくベルトリッチの『シェルタリング・スカイ』に似ている。
水と砂の違いはあるが。


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