- 作者: 星野智幸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/06
- メディア: 単行本
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関係者各位に電子書籍『オヤジ語録〜OYA-G GO ROCK！』の
告知&営業メールを出す。
元広告会社の同僚に、仕事での地震の影響は?と訊ねたら、
ひどいもんだよとのリプライ。
『俺俺』星野智幸著を読む。
純文学なのだが、『SFマガジン』で連載されていても違和感はない。
そのあたりが、今様の文学ということで。
あなたは他人が自分に似ていると思うときは、どんな場合だろうか。
真っ先に思いつくのが、容貌・容姿が似ている。で、性格が似ている。
趣味が似ている。思考回路が似ている。性癖が似ている。などなど。
結婚式に参列すると新郎・新婦側でそれぞれに俺俺状態で
似ていれば似ているほど、DNAの濃さを感じる。なんて非科学的な比喩。
mixiあたりのコミュニティのオフ会などすると、
同好の士、似た者が集まり、俺俺状態かも。
この小説は、セルフアイデンティが家族と社会から
構築されていることを再認識させてくれる。
でも、それが絶対でもないということを。
俺が増殖するのが、コピペぐらい簡単にでき、
オリジナルとコピーの区別ができないくらい似ている。
デジタル時代だから、ネットの時代だから。かな。
ひと昔前なら不条理で片付けられたが、
不条理なのにすごくリアリティを感じる。
俺俺サギ者は、なんで「俺俺」と二回繰り返して言うのだろう。
緊急事態を表すのと、サギと見破られないためなのだろうか。
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