非現実から現実へ

ゴールデン・ウィーク最終日は
ブラザーズ・グリムズ』のDVDを見て、
HDに録画しといた『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』を見る。
現実逃避のファンタジー2本立て?
ブラザーズ・グリムズ』はテリー・ギリアム監督が、グリム童話の編纂者グリム兄弟の冒険を
ひねくった映画。笑いつつ、映像世界に魅了される。
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』は、ま、ツボをおさえた飽きさせない内容。
ハリー・ポッターは人間界から虐待を受けている魔法界のアダルト・チルドレンなのでは。
危うく魔法で大量虐殺するところ。成長するにつれ、自我で抑制できなくなる場面もあったりして。
盗んだバイクで走ったりしないのだろうか。


『ニッケル・アンド・ダイムド』バーバラ・エーレンライク著をもう少しで読み終える。
この本の先駆け的なジャック・ロンドンの『どん底の人々』では、
20世紀初頭のロンドンの貧困ぶりが潜伏した作者により描かれている。
随分前に読んだけど、すっかり忘れてしまった。
昔のことなんで貧乏ぶりが微笑ましく感じられた。
『ニッケル・アンド・ダイムド』はもろ、今のことなんでもろ生々しい。
アメリカの貧困層の抱えている問題は、タイムラグなしに日本のその層と重なる。
格差社会のグローバリゼーション。
しかし、語弊があるかもしれないが、覗き見的好奇心を満たしてくれる。
それは何なのだろう。同情心、哀れむ気持ち、優越感、反面教師、
フィットする言葉が見つからない。
この手にありがちな批判が、マスコミは貧乏人にさも同情してるふりをして
それをネタにして高額な報酬を得ていると。
でも、取り上げることで、浮上する、露顕することもある。
ジャーナリストのジャーナルはjour、日々→日録が語源ゆえ、
二次情報をコピペしてエラソーに講釈たれるよか、
行動してネットやブログにのっていない日々のことをすくい上げなきゃ。
まずは一矢報いる。そこから小さな亀裂が生じる。波紋を呼ぶ。
いまさら、ネットカフェ難民潜入ルポなんて企画出しても、通んないか。


Nike ChildLabor 児童労働
文章を読んであなたは、どう考えるだろう。
もし、あなたが何かしらの先生だったら、作文や小論文の課題にしてもいい。


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