ウィキウィキ気分

ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ

ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ

ウィキノミクス』、読了。
タイトルの解説はしないのでよろしく。
総バナ的内容なので、とりあえず、この手に興味を持った人が
とっかかりに読むのには、いい本。
企業がいかに「小さな政府」ならぬ「小さな世界企業」に
なりつつあるのかを改めて知る。
企業本体は企業存続や企業ブランド価値の継続もしくは向上のために、
またハブであるために、ゼネラリストとしての資質に優れた人材を
獲得して、早期育成しなければならない。
いかに有能なパートナーやサプライヤーとコラボレートするか。
協力企業を強力企業にするのもゼネラリストの裁量にかかっている。


少し引用。
ITの発達により、通勤スタイルなどの「職場環境が変わる」。
「仕事の経済的特性が変わる」。


「雇用関係は流動的になり、雇用期間は確実に短くなり、
間違いなく、水平性が強まる。−略−今後は、特定の目的のため、
自発的参加によってチームが一時的に形成されるという形が規範に
なるはずだ。−略−そして、計算的生産に占めるフリーランサー、
個人事業主、中小企業の割合が多くなるはずだ」


でもそれは、現在の下請け、出入り業者をブレーンと呼んでいるのと
どう違うのだろう。違うようにしなければいけないのは、わかるが。
アウトソーシングからコラボレーション。字面はいいが、ほんとにそうか。
15%(もっとか)のフィーを抜いて、丸投げと違うのかと、ツッコミたくもなる。
分散的知性、何かに特化した、深化した特性、技能を有した個人、中小企業ならば、
ダンピングすることなく、いけるだろう。それはわかる。
でもなあ…。と、長年出入り業者であるぼくは、腑に落ちない。
あ、この本のせいではないんだけど。


人気blogランキングへ