- 作者: 西成活裕
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/09/21
- メディア: 単行本
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昨日、やっと超音波エコー検査の結果を聞きに病院まで行く。
ガキの頃から不整脈といわれ、心電図を取れば必ずひっかかり、
心筋梗塞の疑いがあるといわれ、10年ほど前かな、
同じ病院で超音波エコー検査を受けたが、異常とも言われず、いまに至る。
小1時間待たされて診察室に入る。
いかにも外科の先生らしくさばさばと話す。
左心室、右心室の心筋は問題がなく、心室中隔が平均値の倍ほど厚いそうだ。
今後、心室中隔が厚みを増すかどうかで、心筋症か否かを判断したいので、
毎年、心臓検査に来なさいと言われる。
心臓に毛は生えていなかった。
新しくかかる仕事の準備をしつつ、合間に、『渋滞学』西成活裕著を楽しく読んだ。
タイトル通り、さまざまな渋滞を科学していくもので、
目を開かせられた。
各章の巻末に「要点」が親切につけられており、そこから数箇所引用など。
○「高速道路の自然渋滞」の主因は「緩やかにたわんだ坂道、サグ部」にある。
坂道ゆえドライバーに不安をあおり、ブレーキをかけ、減速、渋滞になると。
○「アリが行列をつくるのは「道しるべフェロモン」のおかげである。
この揮発性の化学物質を尻や足の裏から地面に分泌して、うまくお互いの
コミュニケーションを行っている」
○「フェロモンは揮発性なので、アリ間距離が短い方がフェロモン残留の
確率が高くなり、アリは早く進める。−略−アリはある程度混んだ方が
速くなる」
近未来のオートマ車なら、このフェロモンを応用した技術で、渋滞知らずと
なるのだろうか。
○渋滞は解消するばかりでなく、あえて渋滞を起こさせることで、
「森林火災(の延焼)や病原菌(の感染)」などを食い止めることができる。
ここもひかれた。