ソチはマトリョーシカ

雪が降ると、それは素敵な雪のオブジェを
つくる家が、駅に向かう途中にある。
なかなかできていなくて、雪も溶けかけてきた頃、
ついに新作が完成。
画像はマトリョーシカ
ソチの冬季オリンピックに合わせているのか。
週末も雪だって。
取材が終わってから降ってくれ。

『零人』大坪砂男全集4を読んだ。
幻想小説、コント、SF、随筆」まで
てんこ盛りの短編集。
作者の人となりを書いたエッセイがこりゃまたいい。
色川武大が編集者時代、大坪に小説を依頼したそうな。
書くからといきなりバンス(前借)を要求してきた。
色川は自分の給料から稿料を捻出したが、
結局、作品はもらえなかった。
そんなことは織り込み済みだったのだろう。
無頼は、無頼を知る、か。
書かないのか、書けないのか。
着想は奇抜というかおもしろい。
ただし、それを長く表現に落とし込まないと、
金にはならない。
江戸前つーか元高等遊民だった作者には、
それが野暮にうつったのだろうか。

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