サカン、サカン?

左官礼讃

左官礼讃

週末は再び妻が法事で不在のため、
朝仕事後、豚児(娘だよとブタれるかも)に食事の世話をする。
ちびちび麦焼酎を飲みながらシチューを煮込む。
ちびちび麦焼酎を飲みながら
ツナを耐熱食器に開け、溶けるチーズを山のようにふりかけ、
温めたオーブンに放り込む。


で、土日は『左官礼賛』小林澄夫著を読む。
富士ゼロックスのPR誌『グラフィケーションNo.165』で
「土壁に魅せられて−土を塗る、土を撮る」という挟土秀平と小松義夫の対談で、
「カリスマ左官」と呼ばれる挟土のバイブル替わりとなった本として紹介されていた。
挟土秀平のプロフィールはこちらで。
左官 挾土秀平 Official Web Site


引用2箇所。

「たぶん、私達が技術といっているもの、専門家した職人の熟練した技術にあれ、
近代の工業的の技術にあれ、技術的に達成されたものに美があるにしても、
それはむなしく冷たいもので、泥壁の納屋の美にみられるようなヨロコバシイものが
欠けている。−略−技術的に高度化すればするほど、素材のほんらいもっている
多様性を切り捨てていくことになる」

「泥壁は泥にしかすぎないが、泥には砂利も砂も藁も色土も複合しているからだ。
奈良の泥壁の納屋が単純素朴な技術以前の建物であるにしても、それは多様な素材の
複合によって成り立っているのだ」

とても奥行きの深い内容でいろいろと考えさせられる。
コンクリートよりも土壁。『ブーフーウー』の話の結末の逆なんだけど。
徐々に本来の左官仕事も増えつつあるそうで、
どうだろ、土壁とソーラーパネルの住まいなんて。


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