アブハチとらず

ハチはなぜ大量死したのか

ハチはなぜ大量死したのか

昨日は、午前中、四谷にて打ち合わせ。
地下鉄丸の内線が四ッ谷駅で地上に出る。
外濠の桜並木が見えるが、あらかた散っていた。
にしても暑い。
戻ってからはTシャツで、だらだら。


『ハチはなぜ大量死したのか』ローワン・ジェイコブソン著を読む。
以下感想メモ。


「2007年春までに北半球から四分の一のハチが消えた」

そうだ。
それは、CCD(蜂群崩壊症候群)によるものだそうだ。
といっても一応名前がついているだけで、明確な原因はいまだ判明されていない。


電磁波?農薬?エイズ説?ダニ説?ひょっとしたら、またもや地球温暖化?
その謎をさぐる。
作者は、断定はしていない。ま、複合汚染なのだろう。
たとえば農薬。害虫駆除のための農薬。人と地球にはやさしい(?)かもしれないが、
ハチには決してやさしくないと。孫子の代に異常をきたすと。同じ虫だもの。


それとともに、ハチの果たしてきた、果たしている役割を知ることができる。
ハチがいなくなると、どうなる。
刺されなくて済む。ブブ〜 ミツバチは滅多に刺さないはず。
蜂蜜がとれなくなる。
それよか、受粉できなくなったら、果物など農作物は大打撃を受けるだろう。


女王バチのイメージはハチ社会のヒエラルキーの頂点に君臨している感が強いが、
実際は幽閉状態で出産マシーンとしてほとんど拘束されているとか。意外。


六角形のハチの巣。幼虫がおさまりやすい効率の良さなどを考えてつくられているとか。
これをお手本にしたのが、ハニカム構造。
ハニカム構造


何年か前の旧盆あたり、法事で妻の本家に立ち寄ったときのこと、
木の洞(うろ)にスズメバチが羽音を立てて
ニホンミツバチの群れを襲おうとしていた。
ニホンミツバチは、スクラムを組んで必死に抵抗していた。
訳者あとがきで、ニホンミツバチが

「巣の中にオオスズメバチがはいるやいなや、
働き蜂は−略−オオスズメバチを閉じ込め、発熱させ
オオスズメバチを蒸し殺してしまう」

ことを知る。炎熱地獄かよ。


うちでもつい安いから中国製蜂蜜を買ってしまうが、
この本を読むと、躊躇せざるを得なくなる。
でも安いしなあ。


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