昨夜、渋谷に出てから、表参道ヒルズへ。
一時期の喧騒はすっかり静まったようだ。
低層のつくりと控えめの照明が、ケヤキ並木にマッチしている。
その薄暗さは一瞬、往時の同潤会アパートをイメージさせた。
中は、まるで大きな蛇の腹腔内か、腸内のよう。
ぐるぐる螺旋しながら、ウィンドーショッピングが楽しめる。
高所恐怖症には怖い俯瞰からの眺め。
流れているアンビエントな音楽がうぜえ気がする。
もう少し音量をしぼるか、いっそのこと止めればいいのに。
「トラットリア アンド ピッツェリァ ザザ」で仕事関係の新年会。
おいしいイタリアンコース料理。生ビール、ワインをたらふくいただく。
おいしゅうございました。
いちいち講釈をしてくれるのが、うれしいやら、うれしくないやら。
イタリア人シェフの日本語が上手だった。
いろいろ話していて面白かったのが、アジアからの留学生の企業への進出ぶり。
居酒屋チェーンは、場所によってはほとんどアジアからの留学生でスタッフは成り立っているし、
アルバイトしながら勉強して、卒業したらそのまま日本の企業に就職というのは自然な流れだろう。
そこのデザイン事務所でも台湾の人を雇ったけれど、とにかく、熱心だとか。
ぼくのおつきあいしているところもたぶん、アジアからのグラフィックデザイナーだし。
ゆくゆくは日本で習得した技術を持ち帰り、
母国の発展に貢献したいという夢というか志があるそうだ。
アニメーションは人件費の安い韓国や中国へ下請け、アウトソーシングしているが、
そういう図式ではないようだ。
ハングリー精神は、当然なんだけど、ハングリーでなくなるとともに喪失していき、
これからの自分にとってどうプラスになるかよりも目先の時給や給料で職を選ぶ。
3年で会社を変わったり、自分探しの旅をいくらし続けても、答なんか見えやしない。
小雨の中、戻ってきてからガスファンヒーターを止めて、原稿の文字校正を半分までする。
アルコールのせいで身体が熱い。火をつけたら燃えるかも。