見逃す

昨晩、見るつもりだったNHKスペシャル「セーフティーネット・クライシス vol.3 しのびよる貧困 子どもを救えるか」を、
焼酎のロックを飲みすぎて熟睡、見逃す。いつものことだけど。
見逃してしまい、概略を妻から伺う。聴いてるうちに、なんだか忍びないやら、切ないやら。見なくてよかったとさえ思う。
何が悪い。稼ぎの悪い親だけが悪いのか。政治の無策のつけだろう。政治の貧困さがもたらしたものだ。
OECD28か国の2005年の全教育段階の公財政支出におけるGDP比によると、
−要するに国が小学校から大学まで教育にいくら税金を注ぎ込んでいるかという比較−
日本は3.4%でOECD28か国中最下位の値を示している。
2003年も日本は最下位で、2004年は下から二番目だったそうだ。やれやれ。
ダムや道路をつくるよか未来を担う子どもたちの教育だろが。と、単純に考えてしまう。


家計負担が重い日本の教育費 / 特集・ニュース − goo進学&資格


で、なんとなく、それからETV特集「“斜陽”への旅〜太宰治と太田静子の真実〜」を見てしまう。
愛人であって『斜陽』のネタ提供者であった太田静子。
太宰とははじめは、文学の師弟関係だったようだ。
いわれるままに日記を付け出す。やがて『斜陽』のネタとなる。
多感な文学少女だった太田静子のノートがさらされる。
芸術的つながりは、結婚よりも純粋で強いのか。
読み終えた伊藤整の『氾濫』や読んでいる同作者の『変容』とカブるところもある。
娘・太田治子の生家、小田原の住まいが現存しているとは。
で、太田治子が太宰の生家「斜陽館」をはじめてたずねるシーンでは、
こっちまでドギマギしてしまった。映像の強さを感じる。
それにしても太田治子の顔がアップになるたび、
太宰にそっくりなのは驚く。


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