らしさという制服

後送資料やら打ち合わせの結果報告を待つ間に更新するなり。


またもや柳沢厚労大臣の発言で騒いでいる。
健全に結婚して健全に子ども二人こさえて、
健全に持ち家もって、健全に納税して、健全に保守政党に投票して。
まあね、親戚のおじさんかなんかがいうんだったら、聞き流せるけれども。
子どもが二人いれば、なんとか現在の年金制度は低空飛行で維持できるという
ソロバンづくってことはわかるけど。
そのソースが若者へのアンケートに基づいているというが、
その設問がどうも誘導尋問みたいな気がしてならない。


どうすりゃ健全に結婚して、健全に子どもを産んで、
健全に育てられるか。これはいろんな問題が絡んでいる。
仕事のこと、将来のこと、
そうそう産婦人科も小児科も少子化と激務で減少しているし、
「孫の顔が早く見たい」なんていっている親とて、
いざ生まれたら、以前のように面倒はみないだろう。
自分の老後は、自分のためにあるのだから、てなもんで。
あとは、「男(男の子)は男(男の子)らしく」「女(女の子)は女(女の子)らしく」。
この「らしさ」に少なからず苦しめられて育つ。
大人になったら大人らしく、か。


あとはさ、自分の好きなものが買えなくなったり、
好きなことができなくなったり、なんかそーゆーのはイヤだなと。
それは、ぼくもあった。過去形じゃないな。いまもあるぞ。
逆に勝ち組になるために、レールを早いうちから敷いて
その上を走らせることに躍起になる。
結婚もそうだし、出産、育児もその延長線上にあって。
人生勝ち組特別快速列車。
でも、落伍者や下車したくなる者もいる(まとまり悪し)。


なぜ少子化か、なぜ結婚しないのか、
うーん、かいつまんでいうと希望が持てない社会だからってことになるんだろう。
ぼくが思うぐらいだから、若い人はもっと絶望しているのかもしれない。


読売新聞の「男ごころ 「らしさ」を超えて」、こんな特集が参考になるかも。
一応、リンクしといてあとで読もうっと。
購読してるのが、読売じゃないんで知らんかった。
でも、これって、要するにジェンダーフリーのことだよね。「饅頭こわい」なのかな。

男ごころ 「らしさ」を超えて


人気blogランキングへ