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おいでおいで

ほとんど記憶のない女 (白水Uブックス)

ほとんど記憶のない女 (白水Uブックス)

 

図書館で本を返却して予約の本を借りて
ついでに外国文学コーナーをのぞく。
すると、本がおいでおいでをしている。
まさかとは思ったが、
そうなのだからしようがない。
以前は、トートバッグに勝手に書架から
本がダイビングしてきた。
借りようとした本に
いつの間にか紛れ込んでいるのもいた。
TSUTAYAでアダルトものを借りる時みたいに。


『ほとんど記憶のない女』リディア・デイヴィス著 岸本佐知子訳 が、それ。
作者はフランス文学の翻訳で知られている人だそうで、のちに作家となる。
この本はいろんなテイストのテキストで成り立っている。
ヌーヴォーロマンの断片風だったり、
散文詩風だったり、
広告コピー風だったり、
草稿というか創作メモ風だったり。

訳者の解説によると
従来の小説のフレーム、フォーマットだと
どうもしっくりいかなくて、
短いテキストになったそうな。
小説然しなくとも、
素材が良ければ、面白ければ、
そのままでも読めば面白いのではないか。

どことなくブローティガンを連想させるが、
もっとクールでもっと知的、もっとシュール。

文字数は少なくとも
いわゆるアイデアの原液だから、濃いかも。
うまく言えないな。
絵画で言うとクロッキーとかデッサン、
漫画で言うとネームみたいなものか。
他の作品も気になる。まとめ読みしようか。

帰り道。歩道にはハナミズキツツジ、フジまで咲いている。

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