キッド・ピストルズの冒涜―パンク=マザーグースの事件簿 (創元推理文庫)
- 作者: 山口雅也
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1997/02
- メディア: 文庫
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暖房費節約するのと、風邪ひいて病院行くのと(薬局で薬買うのと)
比べて、ガスヒーターをつける方を選ぶ。
『キッド・ピストルズの冒涜』山口雅也著を読んだ。
パンク刑事と相棒の女性が、それこそ「シド&ナンシー」を思わせて。
かつてパンクミュージックに、はまった者としては、懐かしくもあり。
各編とも「マザーグース」を下敷きにしたミステリー。
まじBBCの推理ドラマを見ているようだし、
ヘンテコキャラは「モンティ・パイソン」のよう。
作者の巻末エッセイが秀逸。ある意味、本編より刺さった。
小山正の解説から作者の発言の引用の引用。
「僕は最近、貧しいリアリズムというやつに否定的な立場をとっている。ミステリーにおけるリアリズムとは何かと問われたら、それは幻想の中のリアリズムだと答えることにしている。(略)僕が考える優れた小説とは、もとより私的幻想をギリギリのところまで普遍化したものということになる」
澁澤龍彦の「書斎の中のエロティシズム」をふと思った。
セックスピストルズが聴きたくなってYouTubeへ。
ヘッドフォンをあてがってボリュームを上げる。
当時、パンクヘアの若者も、いまはおっさんで、
天然スキンヘッド、ゲーハーだったりして。。