雨とともに去りぬ

狂気の巡礼

狂気の巡礼


午前中、図書館の帰り、公園内を抜ける。
自転車DE花見。
これからの雨でソメイヨシノとは、さよなら。
渋谷でリクルートスーツの新入社員の団体も見たが、
へそ出しネエさんを二人見かける。
もう春だったね。

『狂気の巡礼』ステファン・グラビンスキ著を読む。
なんなんだ、これは。クラクラする。わからんが、すごい。
はじめは戸惑うが、やがて、抜けられなくなる。
脳内に記憶に残っているその手の画像や映像が
あらわれてグラビンスキワールドをつくりあげる。

ポーランドラヴクラフト」と言われているらしい作者。
ポーランドのポー」でもいいし、
ポーランドのレム」だと、ポーランド重なりか。
ホラーとSFが混然となった奇想小説。
リアリズムや日常的共感というものさしで本を読む人は、
真逆のものさしを用意して読むといい。
最初の『薔薇の丘にて』は、どことなく山尾悠子を思わせる。
似てないのだが。矛盾。
誤読かもしれないが。100年の誤読。

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