まとめて

夕方からの副業を始めて半年たった。
ただそれだけだが、なければ暮らしは成り立たなかったわけで、
本業がどこまで盛り返すか、当てにならないだけに、
ありがたく継続していくしかない。
副業先でほぼ同期の大学生が偶然南相馬出身で
スマホで津波で流された生家跡の画像を見せてくれた。
海からすぐという住まいは、土台以外見事に何もなかった。
都市計画をネガティブにいうと街殺しというが、
原発事故は故郷殺し、地域文化伝統殺し。
とキリがないほど。
そろそろ米の収穫時期で、またぞろ安心・安全と謳われた米を
買い占める輩がきっと出るのだろう。
新聞やTVにニュースがそれを拡散して
米余りなのに米価が上がる。
「平成米よこせ運動」が勃発するか。しないだろ、たぶん。


身内に不幸があり、香典袋を買いに行く。
通夜・葬儀は内々ということで声はかからなかった。
結婚式よりも葬式に参列する機会が多くなる。
自分が年取ったチェックリストの項目の一つになるだろう。


『現代思想のコミュニケーション的展開』高田明典著と
『木魂 毛小棒大 里見恕s 短篇選集』小谷野敦編を併読中。
後者は、短編集なので、出だしを読んで面白そうなものから読む。
タワーレコードなどでCDのイントロだけ聞く試聴スタイルといっしょ。
編者も北村薫も絶賛した作者92歳の作品『小坪の漁師』は、
やはり素晴らしく、最後まで現役バリバリだったとは。
滅多に出ない高座でトリをつとめる
大師匠の喋りのような味わい、うまさがある。
いまどきの小説は、大雑把にいえば「女・子ども」のものとなってしまったが、
ま、小説を商品とみなせば、売れ筋を意識した商品化は当然かもしれないが。
もうこういう小説を新作で読むことはできないのだろうか。
性欲、物欲は衰えても食欲が衰えなければ、まだ大丈夫ってことも。


書店で『エンタクシー』夏号立ち読み。
石原慎太郎 × 西村賢太
「小説家であり続けること ―― 作品の身体性とインテリヤクザ
ここだけ読みたかった。
西村賢太、本が売れて印税3000万円だって!!
芥川賞効果恐るべし。


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