野宿者の世紀?

ルポ 最底辺―不安定就労と野宿 (ちくま新書)

ルポ 最底辺―不安定就労と野宿 (ちくま新書)

昨日は、暖房効き過ぎのワーキングルームで汗だくで原稿修正。
冷や汗、あぶら汗、いろいろ。
あまりのスピードにくらくらする。でも嫌いじゃない。
喫煙者は喫煙ブースでタバコ休憩できる。
非喫煙者には、フレッシュな酸素が吸えるオゾンブースでも作ってくれないかな。


待ち時間に読もう、読もうと延び延びになっていた
『ルポ最底辺』生田武志著を読む。
作者が、ホームレス支援活動のきっかけとなったのが、
シモーヌ・ヴェイユだった。なつかしい名前。
作者は、釜ヶ崎に寝泊りして日雇いの仕事を体験する。
夜は飲んだくれているおっちゃんが、同じ現場に立つと、別人のよう。
重たい資材もらくらく担いだり、プロ、職人の技能に圧倒される。
そんな人々がなぜ職にあぶれ、挙句の果てにホームレスになるのか。
それは生活保護の受給法や駆け込み寺的場所の存在などを知らないからだという。
無知の涙ってヤツか。
なんて、そういう人々に共感、同情しようとする自分と、
そういう人々を蔑む自分が同居していることは否めない。
零細自営業者としては明日は我が身。マジ、思う。
他人事としては、読めない。
いずれにせよ生きにくい世の中に移行しているんだろうね。
それから、「若いから働けるでしょ」「住む家(住所)がないから」という
木で鼻をくくるような行政の応対もなあ。
おいおい、ディケンズの小説と変わりないじゃん、これじゃ。


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